グアム旅行では、レンタカーがあるとタモンのホテル街だけでなく、恋人岬、ハガニア、南部の海岸線などへ自分のペースで移動できます。一方、日本とは通行方向や道路標示が異なるため、最初の数十分は特に注意が必要です。
このガイドでは、グアムで初めて運転する日本人旅行者向けに、右側通行、赤信号での右折、速度制限、スクールバス、雨天時の注意点などをまとめました。交通規則は変更される場合があるため、現地では必ず最新の標識・信号と警察官の指示を優先してください。

まず覚えたいグアム運転の7つの基本
- 車は右側通行、運転席は左側
- 速度表示はkm/hではなくmph(マイル毎時)
- 赤信号での右折は、完全停止と安全確認をしてから
- 「NO TURN ON RED」などの標識があれば右折しない
- 停止中のスクールバスには、原則として両方向の車が停止する
- 黄色い中央車線は通常の走行や追い越しには使わない
- 道路は雨で滑りやすくなるため、急操作を避けて車間距離を広く取る
右側通行・左ハンドルで間違えやすい場面
グアムは日本と逆の右側通行で、一般的なレンタカーは左ハンドルです。まっすぐ走っている間よりも、交差点を曲がった直後や駐車場から道路へ出る場面で、反射的に左側へ寄ってしまいやすくなります。
覚え方は「運転席が道路の中央側」。右折は小さく、左折は交差点を大きく回って、曲がった先の右側車線へ入ります。特に左折後、対向車線へ入り込まないよう注意してください。出発直後は車線変更を急がず、ミラー、ウインカー、目視の順で確認しましょう。
赤信号でも右折できるが、完全停止が必須
グアムでは、赤信号でも、まず停止線または横断歩道の手前で完全に停止し、横断中の歩行者と交差する車両へ道を譲ったうえで、安全なら右折できます。後続車に急かされても、安全を確認できないときは曲がる必要はありません。
「NO TURN ON RED」「NO RIGHT TURN ON RED」などの標識がある場合や、右折を禁止する赤い矢印信号が表示されている場合は、その指示に従ってください。右折は最も右側の車線から行い、曲がった先でも原則として最も右側の車線へ入ります。

速度制限はmph表示|km/hへの早見表
グアムの速度標識は「SPEED LIMIT 35」のようにmphで表示されます。公式ハンドブックでは45mphを超える走行は違法とされていますが、実際の上限は道路ごとの標識が優先されます。観光中によく目にする速度の目安は次のとおりです。
- 15mph:約24km/h
- 25mph:約40km/h
- 35mph:約56km/h
- 45mph:約72km/h
幹線道路でも区間、工事、学校周辺などで制限速度が変わります。「周囲の車と同じ速度なら大丈夫」と考えず、直近の標識を確認してください。レンタカーのスピードメーターは通常mphが大きく表示されています。
観光客がよく走る道路と注意点
島の主要幹線はRoute 1(Marine Corps Drive/マリン・コア・ドライブ)です。空港周辺、タムニング、ハガニア方面を結び、通勤時間帯は交通量が増えます。タモンのホテル街を通るPale San Vitores RoadはRoute 14で、横断歩道、ホテルや店舗への出入り、バス、歩行者が多い道路です。空港へ向かうRoute 10Aでは、返却時間に余裕を持って移動しましょう。
道路名が複数の表記で案内されることもあるため、ナビでは道路名だけでなく目的地名も確認すると安心です。ホテルや商業施設から幹線道路へ出るときは、左右を見て右側車線へ合流してください。
停止中のスクールバスは反対方向からでも追い越さない
児童の乗降のためスクールバスが停止している場合、同じ方向だけでなく反対方向から近づく車も停止し、周囲の子どもが安全な場所へ移動するまで通過してはいけません。バスの赤い点滅灯や側面から出るSTOPサインを見たら、十分な距離を空けて完全停止してください。
STOP標識と停止線|「少し動きながら確認」は避ける
STOP標識では、停止線の手前、停止線がなければ横断歩道や交差点へ入る前で完全に停止します。見通しが悪い場合は、まず所定位置で止まり、その後ゆっくり前へ出て再度安全を確認します。歩行者がいる横断歩道をふさいで停止しないようにしましょう。
黄色い中央車線は、左折するときだけ一時的に使う
Route 1などでは、道路の中央に黄色い線で囲まれた車線があります。これは、道路沿いの店や脇道へ左折して入るとき、または反対側の店や脇道から本線へ左折して合流するときだけ、一時的に使う車線です。両方向から左折車が入るため、通常の走行車線、追い越し車線、長時間の待機場所として使ってはいけません。
たとえば右側を走行中に道路の反対側の店舗へ入る場合は、ウインカーを出し、安全を確認して中央車線へ入り、対向車が途切れてから左折します。店舗から本線へ左折して出る場合も、必要に応じて中央車線でいったん安全を確認してから走行車線へ合流します。ただし、現場の標識や車線表示が優先です。
Uターンはどこでもできるわけではありません。信号のある交差点、見通しの悪いカーブや坂、Uターン禁止標識のある場所などでは行わず、標識で明確に許可された安全な場所を利用してください。迷ったときは無理にUターンせず、先で安全に方向を変えましょう。

雨の日はコーラル由来の路面が滑りやすい
グアムの道路にはサンゴ由来の骨材が使われており、濡れると滑りやすくなります。南国特有の強いスコールは急に始まり、短時間で視界が悪くなったり、大きな水たまりができたりします。
- 速度を落とし、前の車との距離を広く取る
- 急ブレーキ、急ハンドル、急加速を避ける
- 強い雨ではヘッドライトを点灯して、自車の存在を知らせる
- 深さのわからない水たまりや冠水箇所へ無理に入らない
- 台風や警報発表時は不要不急の運転を控える
坂道・カーブが多いエリアはより慎重に
グアムは丘陵地が多く、雨天時は坂道やカーブが連続する区間で特に注意が必要です。
- Route 17(クロス・アイランド・ロード、サンタリタ〜ヨナ間):山がちな地形を横断する道路で、急カーブが続きます。急な下り坂の手前ではあらかじめ十分に減速してください。
- アガニアハイツ・シナハナ周辺の丘陵地:ハガニア南側の急な坂道が多いエリアで、大雨時は冠水しやすいとされています。
- ニミッツヒル周辺:豪雨時に視界が大きく悪化しやすい山間部です。
傾斜地で地割れ、傾いた木、急な水の流れの変化などが見られる場合は地滑りの前兆の可能性があるため、その場所には近づかないでください。冠水した道路は深さが分かりにくく、一般的に水深約15cmでも人が流され、約60cmで車両が浮いて流されることがあるとされています。水位が分からない場所へ無理に進入しないでください。
スマートフォンは信号待ちでも手に持たない
グアムでは、運転中にスマートフォンを手に持つ、読む、入力する、送信する行為は禁止されています。「運転中」には赤信号や渋滞で一時的に止まっている状態も含まれます。ナビの目的地は出発前に設定し、操作が必要なら道路外の安全な場所へ停車してください。通話は適法なハンズフリー機能を使用します。
シートベルトとチャイルドシート
運転者とすべての同乗者はシートベルトを着用します。4歳未満の子どもは基準に適合したチャイルドシートが必要です。また、4歳から11歳で身長4フィート9インチ(約145cm)未満の子どもも、年齢・体格に合ったチャイルドシートまたはブースターシートを使用します。予約時に子どもの年齢、身長、体重を伝え、適切な装備を確認してください。
飲酒・車内のアルコールに注意
飲酒運転は厳しく処罰されます。運転者だけでなく、走行中の車内でアルコールを飲むことも認められていません。開封済みの酒類は客室内へ置かず、持ち帰る必要がある場合は漏れないようにしてトランクなど乗員から離れた荷室へ入れましょう。飲酒する日は運転者を決めるか、タクシーなど別の移動手段を利用してください。
歩行者と緊急車両を優先する
タモン周辺は夜も歩行者が多く、横断歩道付近では速度を落として安全を確認してください。サイレンを鳴らし、赤色または青色灯を点灯した救急車、消防車、警察車両が近づいたら、交差点を避けて道路の右端へ寄せ、通過するまで停止します。緊急時は911です。
夜間・郊外を運転するときの注意
タモンを離れると街灯が少ない区間があり、雨天時は車線も見えにくくなります。制限速度よりさらに速度を落とし、歩行者、犬などの動物、路肩、穴や段差に注意してください。ハイビームは対向車や前走車がいるときにロービームへ切り替えます。慣れない南部ルートは、できるだけ明るいうちに走ると安心です。

日本の運転免許証だけで運転できる?
グアム法では、有効な日本の運転免許証を携帯している人は、グアム到着日から30日を超えない期間、グアムの道路を運転できます。そのため、通常の短期旅行では国際運転免許証は法令上の必須条件ではありません。
ただし、免許証は原本を携帯し、レンタカー会社が定める年齢、免許取得期間、本人確認書類、支払い方法などの貸渡条件も満たす必要があります。日本語表記の説明を求められる場合に備え、国際運転免許証を補助書類として用意すると手続きがスムーズなこともあります。30日を超える滞在や特殊な事情がある場合は、事前にGuam Department of Revenue and Taxationへ確認してください。
出発前のチェックリスト
- 有効な運転免許証の原本と本人確認書類を携帯した
- ミラー、シート、ハンドル位置を調整した
- ライト、ワイパー、給油口、パーキングブレーキの操作を確認した
- ナビの目的地を停車中に設定した
- 全員がシートベルトを着用し、子どものシートを固定した
- 最初の右左折では「右側車線へ入る」と声に出して確認する
よくある質問
グアムの車は右側通行ですか?
はい。道路の右側を走り、一般的なレンタカーの運転席は左側です。特に左折後と駐車場から道路へ出るときに、進入する車線を間違えないよう注意してください。
赤信号では必ず右折しなければなりませんか?
いいえ。完全停止し、歩行者や交差交通に道を譲り、安全な場合に右折できます。標識や信号で禁止されている場合、または安全確認ができない場合は曲がりません。
グアムの制限速度は何km/hですか?
標識はmph表示です。よく見られる25mphは約40km/h、35mphは約56km/hです。区間ごとに標識が変わるため、常に現地の表示を優先してください。
日本の免許証だけでレンタカーを借りられますか?
グアム法上は、有効な日本の免許証で到着から30日以内の運転が認められています。ただし、実際の貸渡にはレンタカー会社独自の条件があるため、予約時に必要書類を確認してください。
まとめ
グアムで安全に運転するポイントは、右側通行に慣れること、mphの標識を確認すること、赤信号で右折する前に完全停止することです。さらに、スクールバス、黄色い中央車線、滑りやすい雨天路面は、観光客が特に注意したいグアムならではの要素です。
出発直後は余裕を持って走り、標識と周囲の動きを一つずつ確認してください。基本を守れば、レンタカーはグアムの海岸線や各村を自由に楽しむための心強い移動手段になります。

